育児サロンのよしです。
小さい頃は何でも素直に正直に話してくれていたのに、最近は子どもがいろんなことを隠そうとする..
という悩みを抱えている方は多いです。
嘘をつくようになるのは人間としての成長の証でもあるので、全部が全部悪い訳ではないのですが!
相手を欺こうと意識してついている嘘は見逃せないですよね。
そこで今回は、子どもが嘘をつくのをやめない、なかなか治らなくなった時に親はどのように対処すればいいのかをご紹介していきます。
目次
幼児期の嘘はそこまで気にする必要はない
前回の記事でもご紹介しましたが、子どもが嘘をつくようになるのは脳の成長の証でもあります。
嘘をつくということは記憶力が高まっているということです。
「嘘をついてもストーリーの前後に違和感がなくなる」ということを理解できている証なので、脳が発達してきているということなのです。
また、小さい頃は現実と妄想の世界の境目が曖昧です。
「空を飛んだことがあるんだよ」とか「ものすごい大きな月に追いかけられたの」というような嘘は、親としても特に気にする必要はありません。
注意すべきは自分を守るために相手を欺こうとしているときです。
嘘が治らないとき
子どもの嘘を見抜き、注意しても子どもが嘘をつくのをやめないこともあります。
そんな時には親としては「適切に」対処していく必要があるのですが、そもそも子どもはどうして嘘をつくようになるのでしょうか。
ここでは子どもが「意図的に」嘘をつくとき、どのような理由があるのかをご紹介します。
ポイント ・失敗を隠そうとしている 子どもが嘘をつく理由として最も多いのが、こちらでご紹介する失敗を隠そうとしているというものではないでしょうか。 ・テストで悪い点数を取ったのを親に知られたくない ・勝手におやつを食べたことをバレないようにしたい ・お皿を割ってしまったことを隠したい
このような背景があってついてしまう嘘は、子どもの発する嘘の大部分を占めると言われています。
とにかく様々な理由から、おうちの方に自分の失敗を知られたくないという気持ちがこのような嘘をつかせる原因になっているようです。
この場合、家での子どもに対する管理が少し厳しすぎるのかもしれません。
また、何らかの成果が出たときのみ子どもを褒めるなど、結果至上主義になっているのかも知れません。
子どもの願望が強すぎる
「今度ハワイ旅行に行きたいね」という話を家庭でした場合、子どもがそれを真に受けて友達に「今度うちはハワイに行くんだ!」と言ってしまう嘘もあります。
ハワイ旅行に絶対に行きたい!という願望が強すぎるということと、友達からの注目を集めたい、自慢してみたいという欲がこのような嘘をつかせる原因になっているようです。
おうちの方の注目を浴びたくて
おうちの方にもっとかまって欲しいとか、自分のことを見て欲しいという時につく嘘もあります。
ママが仕事に行く直前になって、体調が悪いわけではないのに「おなかがいたい..」と訴えてきたり、「今日ね、ピンクのパトカーを見たんだよ」というような発言をしてくることもあります。
誰かを守るため
子どもが学校から帰ってきたときに、顔に涙を流した跡があり、どうしたのか訪ねても「なんでもない」と嘘をつくこともあります。
これは学校でお友達に意地悪されたり、何か悲しい事があったとしても、「親に心配をかけたくない」という思いからこのような嘘をつくことがあります。
子どもが嘘をつかなくても済むようにするために親が心がけること
子どもがどうしてそんな嘘をついたのか見極め、適切に対処していくことで子どもはいずれ嘘から「卒業」することができるようになります。
頭ごなしに叱らない
「なんで嘘をついたの!」「嘘つきはどろぼうの始まりだよ!」「謝りなさい!」というように嘘をついたことを頭ごなしに叱ると子どもは心を閉ざしてしまい、嘘をつくことが悪いこととしっかり理解するチャンスを逃しかねません。
すぐに怒りに任せて叱るのではなく、「どうしてこの嘘をついてしまったのか」を見極める必要があります。
失敗を隠そうとしているなら、家での管理が少し厳しすぎるのかも知れません。
また、結果が出たときのみ褒めるなど、ありのままの子どもを認めていないことが原因になっていることもあります。
嘘をついた理由を問い詰めるのもNGです。
その理由を絶対に言いたくないから嘘をついているのであって、理由を問い詰めすぎると嘘に嘘を重ねることに繋がりかねません。
子どもが嘘をついたときはそれ以上嘘をつかせないことを教えてあげるのが最善なので、子どもの嘘の背景をしっかり見極めて、子どもの心に寄り添うことが大切です。
嘘をつくと相手を悲しい気持ちにさせてしまうことを教えてあげる
逆におうちの方や友達から嘘をつかれたらどんな気持ちになるのか考えさせてあげる機会をつくることが大切です。
・もしお休みの日にパパがディズニーランドに連れて行ってあげると言っていて、日曜日になってやっぱりごめん、本当は行けなかったんだと言われたら○○ちゃんはどう思う?
・もしママが夜ご飯は○○ちゃんの好きなハンバーグだよ!と言っていて楽しみにしていたのに違うご飯が出てきたらどう思う?
・もしお友達が「○○ちゃんと一緒に遊ぶ」って言ってたけど、○○ちゃんと遊ばずに他の子と遊んでたらイヤな気持ちにならない?
というように具体例を用いて考えさせてあげることが大切です。
見逃していい嘘は見逃す
子どもは自分の想像や妄想の延長で嘘を話すことがあります。
これは現実と妄想の区別がついていないからであり、わざわざ叱る必要はありません。
また、相手のことを思っての嘘も叱る必要はありません。
特に、先ほどご紹介した「ママに心配をかけたくないから」とついてしまった嘘は、誰かをだまそうとしてついた嘘ではありません。
このような状況では子どもを責めるのではなく、子どもの気持ちに寄り添ってあげることが大切です。
大人も嘘をつかない
大人も子どもに対して嘘をつかないことが大切です。
「別に嘘はついてないよ」という人も、注意しなくてはならない状況があります。
例えば「週末はキャッチボールをしようね」と約束をしていた時。
急な仕事が入って子どもとの約束を果たせなくなった時、大人は「仕方のないことだ」と理解できますが、子どもには無理です。
間違いなく、「パパに嘘をつかれた」と思われてしまい、嘘をつくことに抵抗感がなくなってしまう恐れがあります。
こんな時は子どもの「キャッチボールをしたかった」という気持ちに寄り添い、適切に対応することが大切です。
最後に
いかがでしたか?
今回は続編ということで、子どもの嘘が治らない時に保護者としてはどのような対処が出来るのかご紹介させていただきました。
子どもが嘘をつくようになるのは、子どもの脳が成長していることの証です。
ついていい嘘、ダメな嘘といろいろあると思いますが、
嘘は絶対によくないという概念を一度捨て、子どもの気持ちに一度寄り添うことが大切です。