育児サロンのよしです。
子供がかかりやすい病気の1つでもあるのが「中耳炎」。
我が子も中耳炎にかかった経験があり、完治するまでにしばらく掛かりました。
またこの中耳炎は治ったと思ったら再発を繰り返すので、子供のうちは何度も耳鼻科へ通う人もいます。
幼稚園でも中耳炎にかかったことがあると答える子供が多く、小さい子供がいるとそれほど珍しくない病気になります。
では、なぜこの中耳炎は子供にかかりやすいのか?
またかかってしまった時の対応方法や症状などを解説します。
目次
なぜ中耳炎になってしまうの?
耳と鼻は奥でつながっているのはご存知でしょうか?
断面にすると耳と鼻は管でつながっており、この繋がっているというのもポイントになってしまいます。
子供が風邪をひくと、多くの子供が鼻水も一緒に出てくるかと思います。
成長するにつれて自分でしっかりと鼻水を処理することが出来るので中耳炎にかかる子供も少なくなってきます。
しかし、小さくて自分で鼻水をかむことが難しい年齢の場合、鼻水をズズッと吸っている場合が多いでしょう。
この鼻水を吸ってしまうと鼻の奥に風邪などのウイルスが侵入します。
鼻と耳は繋がっている為、風邪とセットで中耳炎に感染してしまう子供はかなり多いです。
子供は大人と違い、耳の管が太くて短く傾きも水平に近いことから耳に入りやすい条件がそろってしまっていることになります。
この中耳炎は、1歳まではほとんどの子供は経験します。
我が子も2番目の子が1歳までにかかり数か月は耳の治療のために耳鼻科へ通いましたがその後耳の聞こえには問題ありません。
1番上は症状がひどく、約1年ほど耳鼻科へ定期的に通いましたが聴力は問題ありませんでした。
お子様によっては気づかないうちに中耳炎になっている事もありますが、聴こえ方が変わった場合は耳鼻科へすぐ受診する必要があります。
風邪などのほかの感染症の場合は、急に発症することが多いのですが薬を飲めば大体は数日から1週間で完治して登園や登校できるケースが多いかと思います。
中耳炎の特徴
この中耳炎の特徴としては症状は急にきますが治りがとてもゆっくりなのが特徴です。
風邪は何度も病院へ通う必要がないのに中耳炎は何回も通わないといけないというのは、この特徴がある為です。
朝は症状が良くても夕方になると腫れて痛いなど症状の現れ方にも個人差があります。
しかし、大体の場合は中耳炎のピークは1週間です。
子供によっては痛みや発熱を伴うケースもありますが、この痛みや発熱は2~3日くらいで落ち着いてきます。
注意
痛みがなくなったから問題ないだろうと思い、自己判断で治療をやめてしまう人が稀にいますが、これは危険です。
何故なら、痛みや熱が引いたとしても、まだ鼓膜の奥には「膿」がたくさん残っています。
この膿の中にはたくさんの病原菌が潜んでおり、しっかりと治さなければ将来的に耳の聞こえが不自由になることもあります。
また、膿が残っている間は耳の聞こえがあまりよくはありません。
そのため、しっかりと治療をし膿がきちんと抜けていることが確認できるまでは治療へ通う必要があります。
膿もなくなって炎症なども残らず異常も見られなければ完了です。
ここまでが治療なので、痛みがなくなったからといって決して途中で治療をやめないで下さい。
中耳炎の種類によって治療方法が異なります
急性中耳炎の場合は痛みや腫れが強く中耳炎になった最初の1週間をこの病名で呼びます。
痛みが引いて残った膿がだんだん抜けていくのを滲出性中耳炎と呼びます。
急性中耳炎と滲出性中耳炎では治療方法はどのように違うのか。
急性中耳炎の場合
まず痛みもあって熱がでる急性中耳炎の治療方法ですが、まずは痛み止めをしっかり飲みましょう。
痛みでお子様が寝れないこともあるので、耳の下や後ろを冷やしてあげるだけでも楽になります。
ですが、痛み止めを飲んでも強い痛みでなかなか眠れないという場合は小児救急を受診しましょう。
耳の中が膿でいっぱいになると、鼓膜に穴が開いて自然に膿が出ます。
膿が出るとついつい慌てて耳の中まで綿棒で綺麗にしてしまうかもしれませんが、膿が出ても耳の外に垂れている処だけを綺麗にふき取って、中にたまっているものは耳鼻科で吸い取ってもらいます。
自己判断で耳の中に綿棒を入れるのは危険です。耳の中は基本的に何もせず病院で処置してもらいましょう。
中耳炎はほとんどが抗生剤を使用しなくても治りますが、腫れが強い時は使用します。
また鼻が出ている場合はこれ以上耳の中に細菌が入らないようにするためにこまめに鼻水を処理します。
自分で鼻水を出すことができない場合は、鼻水を吸い取る道具が販売されています。
ママが自分で吸い取るタイプと電動式の2タイプです。
どちらか自分の使いやすいほうを選んで鼻水をしっかり処理してあげましょう。
ただし子供の鼻の粘膜は弱いのでやりすぎると鼻血がでるので注意しながら吸ってあげてください。
滲出性中耳炎の場合
滲出性中耳炎の場合は、膿が完全になくなるまできっちり通う必要があります。
通院の目安としては1~2週間に1度です。
この通院途中でまた風邪をひいてしまう場合、耳に菌が入って再び膿が出ることがある為、鼻水が出てきたら早めに耳鼻科へ来て鼻水を吸ってもらいましょう。
中耳炎にかかると3か月間は耳の様子を見る必要があります。
この間に風邪をひいて炎症が起こった場合はこれよりもかかることはあります。
しかし、膿が無くなって先生が完治しましたと言うまでは、しっかりと耳鼻科へ受診する必要があります。
中耳炎になった時の家庭での過ごし方は?
中耳炎になった場合、特に医師の指示がなければ入浴やシャワーは問題ありません。
プールや予防接種も熱や痛みがなければ通常通り可能です。
家で注意する点と言えば!
注意
風邪の鼻づまりが原因なので、鼻水が出ていたり詰まっていたらこまめに吸ってケアをすることです。
鼻の通りを良くすることは中耳炎の予防にも繋がるからです。
また子供は風邪と一緒に併発することは多いので、風邪をひいて耳をよく触って不快な症状を訴えたり痛みを訴えている場合は耳鼻咽喉科へ早めに受診しましょう。
早く治療をすることで症状は軽く、完治までの時間も短くなります。
最後に
いかがでしたか?
子供や大人も風邪をひくと鼻水は誰にでもでます。
しかし、上手く出すことが出来ない子供は、中耳炎は発症と再発を繰り返します。
また治療をしている間も風邪に感染して膿が引いてきたと思ったら、、また増えてきたという事もよくあります。
風邪をひかないのが一番かもしれませんが、それも難しいので鼻かぜを引いたらその時点で耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。
耳鼻咽喉科は喉や鼻に耳を専門に見てくれる場所で、風邪を引いた時もしっかりと適切な治療を行ってくれます。
耳は聴力を失われると元に戻る事が出来ません。
そのため、早めに医療機関へ受診し、完治するまで根気よく通う事が聴力を失わないことへ繋がります。
例え痛みが治まってきても、耳の奥は膿が溜まっていることがあります。
お子様の大切な耳を守るためにも、ご家庭で出来る対策をしっかり行い、異変があったらかかりつけの医師や夜の場合は小児救急へ早く受診をしましょう。