育児サロンのよしです。

妊娠すると体は妊娠を維持するために様々なホルモンが分泌されます。
特に胎盤が完成するまでは高温期も続き、つわりで体調も悪いという人も多いです。
妊娠すると内診で赤ちゃんの様子を診ていくのですが、その時に子宮筋腫が見つかることがあります。
私の場合、妊娠が分かる1か月前に子宮がん検診へ行っており、そのときには子宮筋腫はみつかりませんでした。
しかし、たった1か月で子宮筋腫が見つかったので、そこからは赤ちゃんの成長と共に子宮筋腫の成長も観察しなければ行けなくなりました。
では、子宮筋腫が見つかると胎児にどんな影響があり、母体はどのような影響を受けるのでしょうか?
私の体験を元に解説していきます
目次
子宮筋腫にはどんなリスクがあるの?
子宮筋腫は女性なら誰でもできる可能性のある良性の腫瘍のことをいいます。
メモ
母体の年齢が上がれば上がるほどこの子宮筋腫になる可能性もあります。
尚且つ子宮筋腫のある人が妊娠出産をすることを「子宮筋腫合併妊娠」といいます。
私も1人目は子宮筋腫はありませんでしたが、2人目の時に1つ、3人目妊娠中の時に2つ見つかりました。
妊娠中に子宮筋腫があるとどんなリスクがあるのか?
切迫流産や早産
逆子に全治胎盤
常位胎盤早期剝離に羊水量の異常
妊娠高血圧症候群
前期破水
といったリスクが起こりやすくなります。
子宮筋腫が見つかったら手術は必要なの?
子宮筋腫が見つかった場合、経過観察になります。
下腹部痛があった場合は鎮痛剤を飲んで痛みを軽減する方法が取られます。
妊娠をしておらずある程度子宮筋腫が大きい場合は子宮筋腫核術という子宮筋腫を取り除く手術を行います。
しかし妊娠中にこの手術を行うと出血を起こしたり流産の確率が高くなってしまうので基本的にこの手術を行いません。
ですが、筋腫による痛みが強く、筋腫に茎ができキノコのようになった有茎筋腫がある場合、妊娠中でも手術をすることがあります。
帝王切開の場合は、この時に子宮筋腫を取り除く手術を行うことがあり、これは産後の子宮の回復を考えたうえで必要に応じて手術を行います。
私の場合、上記の症状にはなりませんでしたが、子宮筋腫はホルモンの影響で妊娠中は大きくなってきます。
すると大きくなった子宮筋腫が原因でお腹の痛みが起こったり早い段階で子宮の収縮が起こってしまうのです。
私はこの痛みが辛く、横になっても痛みが続き検診以外で病院へ行ったことが何度かあります。
1度炎症反応が強くなってしまいましたが入院はせず薬を飲んで自宅で経過観察になりました。
後期になった時に貧血と診断され、鉄剤を服用しました。
子宮筋腫があると痛みのほかに貧血になり易くなるという事で、貧血のままだと出産をする際に大量出血の可能性があるので自己血を採取しなければ行けなくなります。
幸い次の検診で貧血は改善されましたが、大量出血はお産をする上で母子ともに命の危険が考えられます。
妊娠中は特に胎児へ栄養が取られるので、いつも以上に鉄分を摂取しないと子宮筋腫がある人ない人に関わらず貧血になりやすいので気を付けましょう。
子宮筋腫がある場合の分娩方法は?
子宮筋腫がどの位置にあってどのくらいの大きさかにもよりますが、私の場合は普通分娩で自然に陣痛が起こって出産しました。
子宮筋腫があるからと言って全員が帝王切開になるわけでもなく、必ずしも逆子になるという訳ではありません。
しかし、子宮が大きくて分娩の際に赤ちゃんが出にくくなってしまうという場合は帝王切開での出産を提案されます。
他にも子宮筋腫核術を行っている場合も帝王切開になります。
また、子宮筋腫が小さくて普通分娩になっても、子宮筋腫の大きさや陣痛が弱くなってしまった場合は促進剤を使用しての出産になります。
私も2人目の時に子宮口の開きが7cmになってから2時間も全く開かなくなってしまい、微弱陣痛と診断され途中から促進剤を使用しての分娩になりました。
促進剤を使ったからと言って何か赤ちゃんへ影響があるという訳ではなく、陣痛を促して子宮口の開きを助けてくれます。
また投与中は看護師さんが薬の量を調節しながら投与するので安全です。
うまくお産が進まないと赤ちゃんもお腹の中で苦しくなってしまうので、酸素が以下無くなれば赤ちゃんに後遺症が残る危険性もあるので必要に応じて促進剤を使用します。
出産後の注意点は?
筋腫の大きさにもよりますが、筋腫が大きいと子宮の収縮を妨げてしまうので子宮の回復が遅れてしまい、子宮復古不全になる可能性もあります。
但し全ての人が鳴るわけではないので神経質になる必要がありません。
子宮の収縮が出来ないと産後の出血量も増えて弛緩出血が起こり、出血量が多い場合は輸血が必要になることもあります。
妊娠中に流れていた血液も減少するので、筋腫の組織が壊れる筋腫変性を起こす可能性もあります。
子の場合、感染症やふくつうがある場合は抗生剤の投与が必要になります。
妊娠中は大きくなった子宮筋腫も、出産すると小さくなって気にならなくなることもあります。
筋腫がある人は定期健診で子宮筋腫が大きくなっていないか観察をしたり必要に応じて治療を行いますが、小さくなっており特に手術をする必要がなければそのまま次の検診迄経過観察になります。
最後に
いかがでしたか?
子宮筋腫がある場合、子宮筋腫がない人と比べて早産や流産に妊娠高血圧症候群など様々なリスクを伴いやすくなります。
ちょっと疲れただけでお腹も張りやすく痛みを感じやすくなります。
万が一お腹の痛みが出た場合は無理をせず横になってみましょう。
ほとんどの場合は横になれば痛みも改善していくので、横になって痛みが改善される場合は問題はありません。
しかし、それでも改善されない場合、我慢をせず医療機関を受診しましょう。
検診の際に先生に相談して鎮痛剤を処方して貰い、痛いときは我慢をせずに飲むようにしましょう。
特に冬は寒くて余計にお腹が痛くなり易くなります。
そんな時も無理をせずに体を温め、無理をしない生活を心がけましょう。