育児サロンのよしです。
ハチミツと言えば食品の甘味料だけではなく化粧品など様々なものに使用されています。
独特の甘みととろみが特徴で、砂糖の代わりにハチミツを使用しているご家庭も多いかと思います。
ハチミツは8割糖分で2割は水分で出来ており、単糖類なので即エネルギー源となり疲労回復効果があります。
殺菌効果もあり喉の痛み止めや咳止め、口内炎にも効果があります。
ビタミンやミネラルにポリフェノールもたくさんで、食べるサプリメントともいわれ、これだけ聞くと赤ちゃんの離乳食にも良いと思ってしまうママも多いです。
しかし、実はハチミツを食べていいのは1歳以上で、1歳未満が食べてしまうと中毒症状を起こしてしまいます。
こんなにも美容や健康維持にお勧めのハチミツ、なぜ赤ちゃんは食べてはいけないのか解説していきます。
ハチミツを食べてはいけない理由
実は赤ちゃんがハチミツを食べては行けない理由は、ハチミツの中のあるものが原因だからです。
そのあるものとは「ボツリヌス菌」です。
注意
ボツリヌス菌とは元々自然界に存在している菌です。
食中毒を起こす菌で。黄色ブドウ球菌と共に毒素型の菌と言われています。
日本によるボツリヌス菌の被害は、井戸水や自家製の鮎のいずし、あずきばっとうにハチミツなど様々な場所から発見されています。
本来ボツリヌス菌は120℃で4分以上加熱することで菌は死滅します。
ハチミツというのは、まず蜂が自分で巣を作り、その中で蜜が作られるかと思います。
その巣を採取し遠心分離機でハチミツを取り出し、それを瓶に詰めます。ここで気づいている方もいるかと思いますが、ハチミツは加熱殺菌されていません。
自然の物をそのまま詰め込んでいるのです。
缶詰や牛乳などほとんどの物はしっかりと加熱殺菌する決まりになっています。
しかしハチミツだけは性質上できません。そのためボツリヌス菌が含まれていることがあります。
国内で販売されているハチミツも、実は数パーセントはハチミツのなかにボツリヌス菌が含まれて販売されています。
しかし、ほとんどの人は食べても何も起こりません。
そして1歳以上の子供がこのハチミツを食べても何も中毒症状が起こらないので、食べても問題はありません。
問題は1歳未満の乳児です。
実は1歳未満の赤ちゃんの腸内はまだ1歳以上の子供と比較しても腸内細菌が少ないのです。
腸内細菌が少ないと体内に入ったウイルスや菌に対して抵抗する力が少ないのです。
1歳になり様々なものを食べるようになると腸内細菌はどんどん増殖します。
なので、ハチミツを食べてボツリヌス菌を摂取しても中毒症状は起こりにくいのです。免疫力も強いので勝手に菌を体内で死滅させる力があります。
はちみつを食べるとどうなるの?
ハチミツを食べると便秘になったり元気がなくなりぐったりしたり、よだれも増えて首の座りが悪いという報告があります。
メモ
潜伏期間はハチミツを食べて症状が現れるまで3~30日と人によって幅が広く個人差も大きいです。
また食べた乳幼児の全てが死亡するわけではなく、致死率は1~3%と言われています。
しかし、それでも0%という訳ではなく、国内でも約30件ほど乳幼児ボツリヌス症が報告されています。
そしてこのボツリヌス症が完全に完治するまでには数か月時間がかかります。
ハチミツは様々な加工品にも含まれています。
赤ちゃんへ食べさせるときはまず裏面をみてどんなものが使用されているかを確認する必要があります。
また、つかまり立ちをし始めるとテーブルに置いてあるものになんでも興味を持ち、その家庭で勝手に食べてしまったというトラブルもあります。
親指についてものをなめた程度なら、様子をみてみましょう。
もしぐったりしていたり便秘が続いた場合はボツリヌス症の症状が現れた可能性があるので、迷わず医療機関へ連絡しましょう。
最後に
いかがでしたか?
赤ちゃんの舌は大人より敏感です。
そのため、無理に砂糖などの甘味料を摂取させる必要はなく、果物などの天然の甘みだけで十分です。
無理にお菓子などに含まれる糖分を食べすぎると肥満や虫歯の原因になります。
確かにハチミツは栄養も豊富なので健康のためつい与えてしまう大人もいます。
しかし、ハチミツはボツリヌス菌という中毒性の高い菌が含まれています。
加熱殺菌もできない為、赤ちゃんが摂取すると中毒を起こし最悪の場合死亡する可能性もあります。
赤ちゃんにハチミツを与える時は1歳になってからにし、もし気になる場合はお菓子や料理の中に少量入れてしっかり加熱をしましょう。
そうすることで加熱殺菌されボツリヌス症のリスクも抑えることが出来るからです。
注意
市販の菓子パンやお菓子の中にもハチミツが使われていることが多いので、市販のものを購入して与える場合もまずは裏面をしっかりと見るようにしましょう。
はつみつ使われていない事を確認してから食べさせるようにしましょう。